ワンピース考察ブログ??

ONEPIECEについて、さまざま考察してみるブログです。最新話の感想&考察、伏線考察、セリフ解釈などなど。

ゾロのレベルアップ<後編>

ゾロのレベルアップ<前編>の続き・・・

シャボンディ以降のゾロを振り返ってみましょう。

 

■クライガナ島シッケアール王国へ

実は、くまは革命軍の幹部で、一味をその場から逃がしたのでした。

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ゾロが飛ばされた先は、ミホークの根城、クライガナ島シッケアール王国跡地。

ルフィの「2年後に集結」というメッセージを受け取ります。

 

■ゾロのプライド

ゾロは再びルフィのために、プライドを捨ててミホークに頭を下げます。

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ミホークはゾロにとって最大の目標で、倒すべき敵です。

そのミホークに頭を下げてまで教えを乞うなんて、はっきり言って本末転倒。

ほんとプライドもクソもあったもんじゃありません。

 

ミホークもそのことをわかっています。

それこそがゾロの人生の意味だということも。

なので、「何の為にだ」と疑問を呈します。

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そこはゾロの最後の意地。

ルフィの為だとは言わずにあくまで「お前を越える為」と言っています。

ミホークにはその真意を見透かされ、不器用さを笑われてしまいます。

いくら強くなりたいと言っても、ゾロのようの男が、誰かの為でなければそんなことはしない。しかもおれに。

と思ったはずです。

 

ただ、ゾロ的には筋の通った主張なのです。

スリラーバークでの”身代わりの件”で、くまに対して「船長一人守れねえで、てめえの野心もねえだろう」と発言しています。

ここでも全く同じ主張なのです。

ただそれをミホークには言えるはずがない。

ゾロにとって「てめえの野心」はミホークそのものだからです。

この先”ルフィを守れる強さ”を身に付けることは、”ミホークに勝つ強さ”を身に付けることと同様の意味。

言い方を変えただけ。

ゾロの中ではそういう思考になっているんだと思います。

 

■ゾロのレベルアップ新次元

2年間の修業期間を経て、再度シャボンディに集結した一味の強さはとんでもなくレベルアップしていました。

ゾロもどのくらいミホークに稽古をつけてもらったのかわかりませんが、ミホーク並みの強さを身につけたことは、先のガレオン船真っ二つの件ですでに明らかですが、もう一つわかりやすい比較として、パシフィスタ戦が挙げられます。

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一撃です。

一味全員でもあれだけ苦戦したパシフィスタをたった一撃。

すごく気持ちのいいシーンでしたね〜。

 

では、新次元のレベルアップぶりを見ていきましょう。

覇気を身に付けロギアにも圧勝。

(このときは覇気を使っていませんが、覇気使いであればこその戦法)

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水中で魚人のボスにも圧勝。

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ドラゴンにも圧勝。

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順不同ですが、実力の底をまだ見せていないので、これからもっと大物と戦うに当たって更なるレベルアップをしていくことでしょう。

まだまだ苦戦どころか、血すら流していません。(729話現在)

 

■カエルかと思ったよ

そして極めつけはこのシーン。

646話”カエル”にて。

魚人島ナンバーワン剣士のタコの魚人ヒョウゾウに対して、圧倒するゾロ。

全くかなわないゾロ相手に、卑怯な手を使おうとするヒョウゾウ。

ゾロは「やめとけカエル野郎」とカエル呼ばわり。

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基本技である鬼斬りで一蹴して、こう言い放ちます。

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「カエルかと思ったよ」「井の中のよ・・・!!」って。

かっこいい。

ん・・・これは・・・!?

 

■ミホークの域

もう一度思い出してみましょう。

2年前の決闘を。

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「世界がこんなに遠いハズはねえ!」と自分とミホークとのとてつもない力の差にショックを受ける2年前のゾロ。

しかし「貴様が死ぬにはまだ早い!」「己を知り」「世界を知り!」「強くなれロロノア!!」とミホークに言わしめます。

実はこのセリフの布石があるんです。

ちょっと時間を巻き戻してみると。

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これです。

力の差も読めず「死んで後悔すんじゃねえぞ」と思い上がるゾロに、ミホークは「井の中の吠えし蛙よ」「世の広さを知るがいい」と言い放つのです。

「世界を知り!」・・・。

おれの様に強い者が世界にはいっぱいいるぞ、とミホークは言っているんですね。

 

で、さっきのヒョウゾウ。

「”魚人島で”ナンバーワン」だという自負は、”世界で”ナンバーワンを目指すゾロにとって何とも小さいプライドです。

今度はゾロがミホークの立場に立って、”井の中の蛙”だと言ったんですねェ・・!

 

ゾロはもう自分の実力もわからないような思い上がり剣士ではありません。

”ミホークの域”に達したのだと、ゾロ自身自覚していることがこの一連のシーンから読み取れるのです。

つまりゾロは世界を知って強くなってルフィの元へ帰って来たのです。

 

今後の海軍大将や四皇といった強敵にどう打ち勝っていくのか、大変楽しみにさせられますね。