ワンピース考察ブログ??

ONEPIECEについて、さまざま考察してみるブログです。最新話の感想&考察、伏線考察、セリフ解釈などなど。

赤髪のシャンクスという人物について<後編>

<前編>からの続きです。

 

さて、これまでシャンクスの半生を追ってきましたが、いよいよ“東の海”のフーシャ村で、ルフィと出会うわけです。

それが、ワンピース第1話のころのこと。

 

時系列で言うと、12年前。

さらに「1年程前から海賊船が停泊している」とあるので、シャンクスとルフィが出会ったのは13年前のことでしょう。

 

あっと、でもその前にも、マークすべき出来事がいろいろあったみたいなので、拾っときましょう。

 

■「鷹の目との決闘の日々」

これに関してはいつ頃のことなのかハッキリしていませんが、白ひげが噂で聞いていたとのこと。

シャンクス27 45巻

また、“鷹の目”ことミホークとシャンクス、本人同士の会話からも少し推察できます。

シャンクス28 11巻

「フン・・・片腕の貴様と今さら決着をつけようなどとは思わん」。

ってことは、シャンクスが片腕を無くす前に、二人の「決闘の日々」があったってことですよね。

つまり、第一話で“近海の主”に腕を喰われる、12年前より昔です。

ミホークもたびたび“東の海”を訪れていたみたいですから、ロジャー処刑後の出来事なのかもしれませんが・・・。

でも、バギーはミホークを知っているんですよねー・・・。

シャンクス29 57巻

しかも即座に“敵”と見なした。

バギーに対するミホークの反応はありませんでしたので、憶測でしかないですが、ロジャー海賊団時代に戦ったことがある、という可能性もありますね。

 

■「おれにこの傷を負わせたのは」

「お前んとこの“黒ひげ”・・・ティーチだ・・・!」

シャンクス30 45巻

はて、これに関しても、いつなのかハッキリしてませんね。

12年前の第1話のときには、もう傷がありましたから、それ以上前だということは確定済み。

しかもこの3本傷を、自分の海賊旗のトレードマークにまでしているのですから、赤髪海賊団の結成前の可能性が高いと思われます。

シャンクス31 59巻

しかし、“エッド・ウォーの海戦”時には傷はありません。

また、シャンクス本人の「油断などしていなかった」というセリフから、すでにけっこうな実力と地位を得ていた時期のこととも取れます。

ひょっとしてシャンクスも七武海の時代があった・・・?

いや、わかりませんな。

いずれ、27年前の12歳の頃〜13年前の26歳の頃の間ということになります。

 

■フーシャ村にて

12〜13年前、シャンクスは“東の海”フーシャ村を拠点に、あたりを航海していたようです。

ちなみにヤソップを仲間に加えたのは、もしかしてこの直前かも。

近いし。

シャンクス32 1巻

で、そのあと、「ずっと北へ」向かったみたいですが、ほどなくして“偉大なる航路”に入ったものと思われます。

 

■謎

シャンクスはロジャーの処刑以降、仮にずっと“東の海”にいたとすると、その目的は何だったんでしょうか?

見習い時代に言ってたように、単に時間をかけて世界をみてまわってるだけかもしれませんが。

同時期に革命軍もこのへんに現れたことを考えると・・・。

シャンクス33 60巻

“東の海”で何かがあったのかもしれませんねえ・・・。

 

■約束

さて、シャンクスはルフィとの別れ際に、ある約束をします。

シャンクス34 1巻

「おれはいつかこの一味にも負けない仲間を集めて!!」

「世界一の財宝をみつけて!!」

「海賊王になってやる!!」

と宣言するルフィに、「ほう・・・おれ達を越えるのか」とシャンクス。

「じゃあ・・・この帽子をお前に預ける」と言って、麦わら帽子を預けます。

「いつかきっと返しに来い」

「立派な海賊になってな」

で、ここからルフィの物語が始まるわけですね。

 

シャンクスにとっては、ロジャーからもらった大切な帽子のはず。

それをまだ少年のルフィに預けたのには、何か特別な理由があるのでしょう。

シャンクス35 45巻

「新しい時代に懸けて来た」。

まあ、シャンクスには出来ない何かがあって。

その可能性をルフィに感じて。

ロジャーから受け継いだ“何か”をルフィに託した。とかね。

 

■約10年前“偉大なる航路”入り

フーシャ村を離れて、その年のうちに“偉大なる航路”へ入って、一気にシャボンディ諸島および“新世界”に行った模様。

シャンクス36 52巻

途中でレイリーに会って、たぶんコーティングもしてもらったんでしょう。

ルフィが何やら、ロジャーと同じ言葉を言ったようです。

何だったんでしょうかね。

 

■そして10年

四皇として“新世界”に君臨し続けます。

5年前にはエースとも会っています。

シャンクス37 57巻

宴をした模様。

 

また、初頭手配で3000万ベリーの賞金首となったルフィの話を聞いて、とても喜んだり。

シャンクス38 11巻

もれなく宴をした模様。

 

■白ひげに手紙を出す

ルフィが空島へ向かう頃、シャンクスは新入りで懸賞金9,400万ベリーのロックスターを使いに出します。

シャンクス39 25巻

が、手紙は読まれずに、白ひげに破かれてしまいました。

 

■白ひげと直接接触

しょうがないのでシャンクスは直接白ひげのもとへ出向きます。

シャンクス40 25巻

しかし、四皇同士が直接会うという事は、とても危険なことです。

ケンカをするにしても、手を組むにしても。

ヘタすりゃ世界の崩壊につながりかねないので、当然世界政府は二者の接触を止めようとします。

まーでも、返り討ちにあいますよね、そりゃ。

シャンクス41 45巻

結局“赤髪”と“白ひげ”は直接接触。

そうまでして、シャンクスの伝えたかった事とは何でしょうか。

 

■「エースを止めてくれ!」

シャンクス42 45巻

「“黒ひげ”ティーチから手を引け!」

「たったそれだけの頼みだ」

はい、これが答えです。

シャンクスは、どうしてもエースと黒ひげをぶつけさせたくなかった。

シャンクス43 45巻

しかし、白ひげはそんな事聞くはずもありません。

 

・・・というか、コレは実はエースの顔を立ててたんですね。船長として。

シャンクス44 57巻

実は白ひげもシャンクスと同じような事を感じていました・・・。

だから一度は止めたのですが、それでも黒ひげを追ったのは、エースのかたくなな意志でした。

「殺されたサッチの魂はどこへ行くんだ!!」つってね。

白ひげはシャンクスに対し、このエースの言葉を引用しながら、頼みをはねのけたんですね。

シャンクス45 57巻

そしてエースは黒ひげを追った。

白ひげはエースの意志を尊重しつつ、全責任をかぶったのです。

器がデカすぎますね・・・。

 

ともかく、結果的に戦争は起きてしまい、エースと白ひげは死んでしまった。

シャンクスはなんとしてもこの戦争を止めたかったようです。

シャンクス46 45巻

それは、エースを守りたいとかじゃなく、それをキッカケに時代が暴走すると考えたから。

 

■カイドウと小競り合い

事態は戦争へと動き出します。

ルフィがエースを助けようとインペルダウン内を駆け回っている頃、“新世界”でシャンクスとカイドウが「小競り合い」を起こします。

シャンクス47 55巻

中将モモンガによれば、四皇同士の小競り合いは「ただならぬ事態」だそうで。

海軍本部の見解は「この機に“白ひげ”を討ち取ろうというカイドウを“赤髪”が止めたのでは」というもの。

ただ、カイドウは“死にたがり”なので、白ひげを倒すとかよりも、戦争へ参加して死のうと思っていたのかもしれませんね。

シャンクス48 79巻

でも戦争を止めたいシャンクスにしてみれば、カイドウなんかに参戦されたら滅茶苦茶になってしまいますから。

だからカイドウを止めたんでしょう。

 

■勇気ある数秒

シャンクスの思い虚しく、戦争は起きてしまいます。

おそらくカイドウと戦ったせいで、ちょっと到着が遅れてしまったのでしょう。

シャンクス49 59巻

ギリギリ、コビーの命を救えました。

いや、そうじゃない。

シャンクス50 59巻

「この戦争を、終わらせに来た!」

これが真意です。

 

そして、コビーが命を懸けて生み出した「勇気ある数秒」。

シャンクス51 59巻

シャンクスは「世界の運命を大きく変えた」と讃えます。

この数秒の間、何があったんでしょうか。おさらい。

シャンクス52 59巻

今まさに、黄猿がルフィにトドメを刺そうとしていたんですね。

シャンクス53 59巻

ところがコビーが精一杯叫んでくれたおかげで、黄猿の注意を引きつけることが出来ました。

シャンクス54 59巻

その隙に、ベン・ベックマンが黄猿をロックオン。

 

結果、ルフィはトラファルガー・ローの船に乗って死線を回避。

つまり、ルフィの生死を分けた数秒だったのです。

これをシャンクスは「世界の運命を大きく変えた」と言い表した。

言い換えると、ルフィは世界の運命を変える男、ということです。

ここの描写はとっても重要ですよ。

だからシャンクスはルフィに帽子を預けたんです。

 

■「いま会ったら、約束が違うもんな、ルフィ」

シャンクス55 59巻

「お頭ァ、10年ぶりのルフィだぞ、一目見ておかねェのか!?」というラッキー・ルウにシャンクスは、「一目・・・会いてェなァ・・・」と言いつつも、背を向けます。

要するに10年前のルフィとの約束は「いつかきっと返しに来い、立派な海賊になってな」ですから、それはまだ今じゃない、ってことなんですよね。

 

■暴走する時代に突入

戦争は終わりましたが、白ひげを失った世界は、次第に荒れ始めます。

シャンクス56 59巻

シャンクスは世界がこうした状況になることを危惧していたのでしょう。

 

■白ひげの葬儀に出席

戦争が終わって数日後、白ひげとエースの墓を訪れます。

マルコには「何と礼を言ったらいいか・・・」と感謝され、白ひげ傘下の海賊にドンと道を空けてもらうほど、恩義を受けます。

シャンクス57 60巻

このとき考えていたのは、エースを失ったルフィのこと。

シャンクスは、ひたすらルフィの成長を待っているんです。

 

■シャンクスの真の目的は?

そして戦争から2年後、シャンクスは現役四皇で“新世界”に君臨しています。

シャンクス58 79巻

シャンクスは何のために四皇の座に就いているんでしょうか。

なぜ時代を荒れさせたくなかったのでしょうか。

シャンクス59 25巻

五老星いわく、「赤髪は暴れさせればこそ手に負えんが、自分から世界をどうしようという男でもあるまい」だそうです。

海賊としては少々ナメられているかもしれませんが、ずいぶんと信頼されているようです。

 

では、シャンクスは世界の秩序を守ろうとしているのでしょうか?

 

ただ、シャンクスは「歴史の全てを知った」男。

その上で、自分も含めたロジャー一行が「待ち望んだ海賊」として、ルフィを見据えているようですし。

シャンクス60 12巻

ルフィに世界を変えてもらいたいということでしょうか? 

だとすれば、なぜ自分でやらないんでしょうか。

ルフィはまだシャンクスよりはるかに弱く、未熟なはず。

それに、先述の“世界の秩序を守ること”とは矛盾してしまいます。

謎は残ります。

 

■余談

単なる憶測ですが、トラファルガー・ローと何か関係がありそうな気がするんですよね・・・。

シャンクス61 59巻

戦争でシャンクスが来たときめっちゃ見てるし。

シャンクス62 59巻

麦わら帽子を意味深に眺めているし・・・。

シャンクス63 77巻

ローがドフラミンゴの一味を抜けたのが13年前。

“偉大なる航路”に入ったのはいつ頃かわかりませんが、当分の間は“北の海”で航海していたはず。

で、シャンクスが「ずっと北へ」向かったのが12年前。

「北」が“北の海”のことだとすると・・・。

考え過ぎですかね。

 

とにかく、シャンクスの本編での再登場が楽しみです。

おわり。