藤虎の人物像と海軍の行動に関する考察<後編>
前編からの続きです。
藤虎の人物像と海軍の行動に関する考察<前編> - ワンピース考察ブログ??
このセリフの意味がわからないなあ、という話でした。
まずは前編を見てください。
■藤虎(=イッショウ)の人物像
では、今度は藤虎の人物像に焦点を絞って見てみましょう。
その後で、上記のセリフの解釈を試みてみます。
■藤虎の強さ&能力
藤虎は(緑牛同様)”世界徴兵”で大将に特任された男です。
盲目で、歳は50程、身長は3m程でしょうか。
重力系の能力者であり、超人系(パラミシア)の実だと思われます。
杖のような仕込み刀を武器としています。
強さは、これまた緑牛同様「折り紙つきの化け物」だそうです。
まだ本気の戦闘が描かれていませんが、唯一の目安はゾロとの攻防でしょうか。
ゾロが一撃入れられながらも反撃していますので、仮にゾロと互角だとしたら、ミホーク級(仮)。仮にミホークがシャンクスと互角だとしたら、四皇級(仮)と言えます。。。やめましょう。。。強さは不明です!
(749話現在)
■賭博好き?
藤虎の初登場はカジノバーのルーレットでしたね。
キャラが現在と随分違うようですが、おそらく潜入捜査上の演技でしょう。
盲目(は本当ですが)の只のおっさんを装って、”ドンキホーテファミリー”の実態を調査していたものと思われます。
■市民を守るのが最優先
これが、”海軍の存在意義”に対しての藤虎の答えです。
ただ、店の床に思いっきり大穴を空けたり、森に隕石を落としたりと、だいぶ手荒な面もあるようですが。
■ドフラミンゴの事をどこまで知っている?
これは全くわかりません。
前から元天竜人だという事を知っていたのか。
CP-0を私的に動かせる事を知っていたのか。
ローとドフラミンゴの会話を黙って聞いていますが、どうなんでしょうね。
サカズキから何か聞いたのかな?
■予知能力?
「戦局が移りそうだ」と言って、戦いの場を離れました。
目が見えない分、先を見越すサイドエフェクトでもあるんでしょうか?
■仁義あり
ルフィにルーレットのイカサマを教えてもらって恩義を感じているようです。
でも、任務優先なんですね。そう考えると仁義なき戦いか。
■藤虎の正義
藤虎の正義は前述の通り、市民の被害を最小限に抑えることでした。
ルフィの狙いがドフラミンゴの首で、そのために暴れて街や市民に被害がでるなら、まずルフィを止めるのが、藤虎の正義。
これが今(749話現在)の状況にも続いているんでしょうか。
■七武海制度の完全撤廃を望む
大将という立場を使って、七武海制度を廃止したいとのこと。
七武海という”盾”に隠れて悪事が許されている事に、憤りを感じているようです。
「某国で起きた海賊の王国乗っ取り事件」とは、クロコダイルのことですね。
彼も七武海として英雄扱いされていましたが、水面下で悪事を働いていました。
「海賊はどこまでいこうと海賊なんだ!」
ということですね。
それに加えて、七武海に個人的な因縁でもあるのかも。
新しく七武海に加入した、”例の男”との。
■三大勢力の均衡は?
「三大勢力の均衡ってやつはどうなる?」と言うドフラミンゴに対して、まさかの答えが返ってきました。
「さァ、崩してみなきゃわからねェ」
何・・・!?
これは上記の対策会議の内容とは真逆の考えです。
赤犬もこれを承知なのでしょうか。
そうすると前述の「わかっちょるわブランニュー」の意味が変わってきます。
七武海の安定を図るのではなく、七武海の廃止を望む藤虎を派遣したのですから。
■「これからこの国のどんな”粗”が曝け出されても」
どんなことが明らかになっても、目をつむる方針のようです。
どうやら七武海撤廃の件は、世界会議で白黒をつけたい模様。
しかし現状、鳥カゴやオモチャの件は完全に黒です。
それすらも目をつむるというのでしょうか。
■鳥カゴ状況下
くり返しますが、ドフラミンゴを捕らえず、標的は麦わらおよびロー。
理由は、市民のことを第一に考えた結果なのでしょう。きっと。
■「世界政府ってのァ、神かなんかですか」についての解釈
では最後にセリフの解釈をしてみます。
以前の記事でも考察していますが、結局同じような答えになりました。
ワンピース 747話 感想と考察 - ワンピース考察ブログ??
「そうやって同じ事くり返して来たんでしょうが」
→「今捕らえるべき」と進言するメイナードに対しての言葉。
これは、ルール違反をした七武海を捕らえる、ってことでしょう。
前述の通り、藤虎は七武海を全く信用していないのです。
実際、七武海は罪を犯しては入れ替り、をくり返していますしね。
クロコしかり、ジンベエしかり、黒ひげしかり、モリア・・は違うか。
「あんた海軍長いんでしょう?中将さん」
「ずっと聞き流して来たんですかい、この怒りに満ちた悲鳴を」
「彼らは泣いてんじゃねェよ、怒ってんだよ・・・!!!」
→何に対して怒っているかですが、文脈上、世界政府にってことでしょうか。
「ずっと聞き流して来た」というのは、ドフラミンゴを10年間もドレスローザの王として放っていたということでしょうか。
それは政府の責任問題になりますもんね。
「世界政府ってのァ、神かなんかですか」
→市民の立場に立った、藤虎の”正義”が表れたひと言と言えるでしょう。
このセリフはつまり、市民の声の代弁と捉えることができます。
ドレスローザは世界政府加盟国ですから、七武海が王ということも含めて、この真っ黒い国は政府が認めたんだぞ、何様だ、と言っているのです。
「あっしの決定にゃ従っていただきやす」
→なぜ標的がドフラミンゴではなくルフィとロー達なのか、ですが、これはよくわかりませんでした。
これも市民の立場からして、まずはルフィ達を捕らえて騒ぎを鎮めようという考えなのでしょうか。
国を救うということからすれば、まずドフラミンゴだと思いますけれども。。。
いや、世界政府何様だ発言から、政府の海軍である自分達には、もうこの国でできる事は無いと考えているのかもしれません。
ドフラミンゴを捕らえたら、余計に何様だ、になってしまいますから。
出来ることがあるとすれば、暴れる者達を抑えることくらい。
ローと麦わらの捕縛に関しては、国がどうこうとはまた別の話ですから。
別にこの期に及んでドフラミンゴの味方をするわけではなく、単に同盟を組んで違反をしたローを取り締まる、ということなのかもしれません。
・・・というわけで、ハッキリとした結論は出せずじまいでしたが、以上です。
しかし、藤虎は七武海を全く信用していないことと、市民のための”正義”を持っているということがポイントだということはわかりました。
藤虎も何らかの”過去”を抱えているようですね。。。