空白の100年と、「ならばなぜ我々は」についての解釈
ONEPIECE 718話で、トンタッタ族の国王ガンチョは言いました。
「現在我らを苦しめるドンキホーテ・ドフラミンゴとトンタッタ族」
「両者の因縁は実は10年どころではない・・・」
「約900年前の歴史の中にあるのれす」
■”空白の100年”はいつ明かされるのか?
この時点では、”空白の100年”の断片がついに語られるものだと思っていました。
なぜなら”空白の100年”とは約900〜800年前の100年間のことを指すからです。
さらに、その後722話&723話にて、ドンキホーテ一族が800年前の創造主の末裔、つまり”天竜人”だったことが判明しました。
”空白の100年”と”天竜人”は歴史上密接に関わっているのです。
これは、キタと。
まさかドンキホーテ・ドフラミンゴがこんなにも深くストーリーの根幹に関わるキャラクターだったとは・・・。
このドレスローザ編で、物語の核心に迫るのだ、そう思いました。
”空白の100年”は”ひとつなぎの大秘宝ワンピース”と同格のビッグ謎なのです。
■ところが
726話でガンチョがドフラミンゴとの因縁についていよいよ語り始めました。
・・・のだが。
あれ?
知らないの?
・・・。
■空白の100年=語られぬ歴史=真の歴史
まずはおさらいしてみましょう。
空白の100年というワードが、初めて物語に出て来たのは、261話にて。
空島でロビンはシャンドラの遺跡を発見します。
海円暦402年、今から1100年以上も前に栄えた都市が、800年前に滅んだことを都市そのものの慰霊碑から読み取ります。
「世界中のどこにも残っていない”空白の100年に当てはまる・・・」
「もしかしてこの島は・・・」
「地上で途絶えた”語られぬ歴史”を・・・知っているのかもしれない・・・!」
”語られぬ歴史”という言葉。
218話でアラバスタの王ネフェルタリ・コブラも同じ言葉を使っていました。
夢をあきらめ、死を覚悟したロビンとの会話の中で、
ロ「私が求めていたものは・・・”真の歴史の本文(リオ・ポーネグリフ)」「世界中に点在する歴史の本文(ポーネグリフ)の中で唯一、”真の歴史”を語る石・・・!」「ただ歴史を知りたいだけなのに・・」
コ「・・・・・!!!」
ロ「私の夢にはーーーー敵が多すぎる」
コ「・・・聞くが・・・もしや」「”語られぬ歴史”は・・・紡ぐことができるのか・・・!!?」「その記録が”歴史の本文”だと言うのか!!?」
ってゆう。
空白の100年=語られぬ歴史=真の歴史で、リオ・ポーネグリフに書いてあるはずなんだけど、それが見つからない。
ってことですよね。
■コブラのモノローグ「ならばなぜ我々は」
ちょっと脇道にそれますが、ここでコブラは「ならばなぜ我々は」と自問しています。この後に続く言葉、およびこの言葉の意味は長年の謎だったのです。
少し前のロビンとのやり取りからは「ならばなぜ我々は、ポーネグリフを守っている(きた)のか」のような台詞が憶測されます。
が、あくまで”文脈上そう思われる”だけで、その意味はやっぱりわからないままでした。
それが722話でやっとヒントが出されました。
ドフラミンゴの口から、ドンキホーテ一族と同様、ネフェルタリ家が世界政府をつくった20人の”創造主”の一員だったことが明らかになったのです。
そして何らかの理由で天竜人になることを拒否したと。
おそらく何らかの確執があったのでしょう。
さてこのことで、コブラの言葉はこう受け取れるようになりました。
「なぜ我々は、ポーネグリフを隠すように守っているのか?語られぬ歴史を紡いでいくべきではないのか?」と。
(なお「我々」とはネフェルタリ家のことを指しているのだと考えられます。)
なぜなら、天竜人および世界政府は、”語られぬ歴史”を隠蔽してきたからです(後述)。
だから”空白”とされているわけです。
その天竜人と袂を分けたネフェルタリ家が、語られぬ歴史を紡いでいくべき、つまり空白の100年を明らかにするべき、と思うのは当然と言えば当然です。
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長くなってしまったので、続きは後ほど。。。
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<後編>へ続きます。。。